上質で快適 良いラジオの代表です　ナショナル　ワールドボーイ2000GX 後期型 ラジオ・コンポ

71年に発売された2000GXの後期型です。後期型になって変わったのはFMトランスミッター機能が付き、スピーカーの出力が2.2Wから2.6W II引き上げられた事でした。ボックス型のボディのタイマーので左上にトランスミッターの周波数調整ツマミがついて居るのが、外観上の違いで、出力が大きくなった以外は前期型と大きな違いは無かっただろうと思います。トランスミッターはソニーがTHE11で先鞭を付けた物ですが、このモデルと同じナショナルのGXOの物が当時としては最も本格的であると言われていました。確かにエアバリコンをトランスミッター用に追加しており、性能はソニー他の会社と比べて一頭他を抜いていたでしょう。但し、FMトランスミッター機能そのものには意味があったかどうかは微妙で、それが証左にトランスミッターのブームはあっという間に終わってしまいました。このモデルは3バンドポータブルとして古今東西のベストと言う評価をされるファンも多く、確かにそう言われるだけの実力は備えています。音、感度が良い事は勿論、50年以上経った今に光るのはその耐久性です。外観は相当に酷い個体でも、可成りの確率で良い状態に戻す事が出来ます。秘密はその構造にあり、スピーカー、基盤は内部の一体型のでフレームにガッチリと固定されており、それを強固な一体ボックス型ボディにスッポリ嵌め込む構造になっいて埃やゴミが殆ど入りません。唯一トップパネルのバンド切替ボタンが上向きについていて、ここから埃が入り易く接触不良を起こす事が有るのが弱点でしょうか。この個体は電源が全く入らないと言うジャンクとして入手、整備中電源スイッチの接触不良と分かりました。電源が入る様になって、機能を調べると、タイマー含め他には大きな問題は有りません。トップパネルの左端のスライドスイッチが殆ど動きませんが、トランスミッター機能に拘らなければ問題はないでしょう。汚れも埃も酷かったのですが、クリーニングして整備すると殆ど問題は有りません。ボリュームのガリも無く、動作はスムーズです。ACコード付き。電池は付けません。元々重量級の上に単二電池を5本も使うので、持ち運びに不便ですから。写真では綺麗ですが、汚れ、埃が多く美品では無いのでこのモデルとしては安い価格設定です。音と感度が良い古いラジオをお探しの諸兄にはお勧めです。

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